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水の異常

大塚製薬のHPによると、成人男性の60%が水分、成人女性の55%が水分だそうです。

 

赤ちゃんの潤いある肌、ずっと触っていたいですよね。

あれは80%が水分であるが故の潤いなんです。

高齢者になると、50%くらいになってしまいますが、それでも体重の半分は水分です。

なので、水分はとても大事です。

 

体内で水分が正常に全身をめぐり、機能していれば問題ありません。

しかし、ひとたび滞ったり、過剰に存在してしまうと体調不良が起こります。

 

漢方では、このような正常ではない水分を「痰飲(たんいん)」や「水気(すいき)」と言います。

梅雨時期や低気圧が上空を覆っている時には、体内の水分が反応して正常には働かなくなります。

髪がうまくまとまらない、身体がなんだか重ダルい…などもその1つです。

 

全身にくまなく分布するはずの水がどこかに偏ってしまったらどうなるでしょう。

例えば、下半身に偏ってしまえば、足に必要以上の水分が溜まってきて、それは「浮腫」となって現れるでしょう。

例えば、腸に偏ってしまえば、便を形成するのに必要な水分以上に水分が存在してしまい、「下痢」になるでしょう。

例えば、頭に偏ってしまえば、頭上に水いっぱいのバケツを乗せているように、フラフラと「眩暈」になるでしょう。

その他にもいろいろな異常が起こります。

 

このように偏りが生じている場合には、全身にくまなく分布するように戻してあげなければいけませんし、過剰に体内に水分がある場合は、尿や汗として排泄しなければいけません。