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下痢(泄瀉)

便が緩くなる、または水のようになってしまう… 下痢ですね。

 

下痢にも原因はいろいろあります。

どうして下痢になってしまったのでしょう。

  1. 元々冷え性で手足は冷たく、小便の回数・量ともに多い。冷えると下痢する。口が渇くこともなく、むしろ唾液が多い。食欲はあるが、食べ過ぎると調子が悪い。舌質淡紅、舌苔薄白。
  2. 痩せ気味の小児で、普段は快食快便だが、学校行事やイベントがあると食欲も落ちて、下痢をする。顔色はややくすんだ黄色。舌質淡紅、舌苔薄白。
  3. 成人で、出勤前や会議前に下痢をする。休日は下痢しない。最近、イライラしやすい。舌質紅、舌苔薄白。脈弦。
  4. 毎日水溶性下痢。冷え性もひどく、クーラーや寒い場所にいると悪化する。温かいモノを好んで飲食する。足が浮腫む。舌質淡紅・歯痕、舌苔薄白。脈沈弱。
  5. 肌寒い日にビアガーデンで飲酒してから水溶性下痢。食欲もなく、身体は重だるい。やや寒けもある。舌苔白厚。

 

例えば、この5例は全て下痢ですが、漢方では全て異なる薬になります。

年齢、性別、生活環境、発症タイミング、悪化条件・好転条件、舌・脈の状態などで、それぞれ変わってきます。

漢方で考えられる下痢には脾胃虚寒、脾虚肝乗、肝鬱脾虚、陽虚水泛、湿困脾胃…その他にもあります。

下痢であっても、それ以外の病状であっても、それをしっかり見極める必要があるのです。