漢方薬について

漢方薬は、自然の植物、動物、そして鉱物を原料として、数種類を組み合わせて使用します。

これは、長い年月をかけて、それぞれの薬物がどのような効果や毒性を持っているかが分かり、

効率的に組み合わせることで、1つ1つの薬物の長所と短所の偏りを調整したり、

毒性を抑えたりして最大限に効果を発揮させているためです。

 

こうしてできた漢方薬は、煎じ薬や散剤、丸剤、膏剤など多くの形で現在に伝わってきました。

 

当薬局では、お一人お一人の皆さまの体調やご希望に合わせてお薬を提案いたします。

煎じ薬

生薬を土瓶(やかん)で煎じる。多くの漢方薬の本来の飲み方。

豆挽いてドリップするコーヒーのイメージ。

 

【メリット】

  • 1つ1つの生薬を吟味することができるので、最大限の効果を期待できる。
  • 最大のオーダーメイド。

 

【デメリット】

  • 自宅で毎日煎じる必要がある。
  • 旅行など長期の外出には携帯できない。

エキス剤(粉薬)

製薬会社が煎じ薬を粉薬に加工したもの。

インスタントコーヒーのイメージ。

 

【メリット】

  • 携帯に便利で外出先でも飲みやすい。
  • 湯呑に入れてお湯を注ぐだけ、または口に粉を入れてぬるま湯で飲むだけで簡単。
  • 味や匂いが軽減されている。

 

【デメリット】

  • 既に製品化されているので、お一人お一人へのオーダーメイドという点では対応が限られる。
  • 煎じ薬と比較して効果はやや落ちる。

その他(取寄品)

左記の2種類以外としては、錠剤の製品(取寄品)や蜜のようにトロッとしていてお湯に溶いて飲む膏剤などがあります。