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葛根湯を使うカゼ

「カゼには葛根湯」

…なんてことはないことを今では方々で聞くことができるようになり、少しずつ認知されてきてるのかもしれません。

 

「カゼには葛根湯」ではないのですが、葛根湯をカゼに使うことはあるのです。

この度、自分の体調で「これだ!今だ!」というタイミングがありましたので葛根湯を服用した体験です。

 

3月4日 15時頃

軽い寒け、項背の強ばりと痛み、やや倦怠感、脇に触れるも無汗、熱感なし

 

すぐに熱々の葛根湯服用

 

17時半

発汗見られず、症状の変化もない

 

2度目の葛根湯服用

 

19時半

発汗見られず、症状の変化もない

 

3度目の葛根湯服用し、入浴。いつもより長めに湯船に浸かり発汗促す。

項背の違和感軽減10→3

 

23時

入浴後は一時発汗したものの、再び脇はサラサラ無汗。

ちょっと顔がポッとしてきた。

項背の違和感3→7、腰にも来始めたか?

 

4度目の葛根湯服用し、すぐ布団へ。

 

深夜3時

全身に発汗が見られ、着替え、すぐ布団に戻る

 

3月5日 朝9時

起床。

項背違和感なし。やや腰痛残るものの、ほぼ改善。

 

葛根湯の条文は『傷寒論』太陽病の31条にあります。

「太陽病にて、項背強ばること𠘨𠘨(しゅしゅ)、汗無く、悪風するは、葛根湯 之を主る。」

今回はまさにこれだったのです。

半日で回復しましたが、今!というタイミングに飲むことが、急性病で漢方薬の効果を高めるコツと言えると思います。