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あらためて…生理について

だいぶ以前に、生理について書いたことがありますが、今回は第2弾です。(→『生理について』2019年10月5日

 

生理とは一言で言えば、「月に一度起こる子宮内膜の排出」のことです。

排卵により精子と結ばれ受精卵となった場合に、子宮内膜は優しく受け止めるためにフカフカに厚みのある状態になります。

しかし、排卵された卵子が受精しなかった場合は、必要がなくなりますから、翌月再び新しくフカフカに厚みのある状態にするために、今回の分は不要となり、剥がれ落ちて排出されることになります。

これが生理です。

つまり、「今月は妊娠しませんでした」の合図とも言えるわけです。

ですので、妊活中の方には、そうでない方とは違った意味で、生理が来ることがつらいこともあるのです。

 

【周期】

順調な生理は25~38日程度と言われています。24日以内を頻発月経、39日以上を稀発月経と言います。

漢方では周期が短い場合を月経先期、長い場合を月経後期と呼びます。

月経先期は、子宮に熱がある場合(実熱)、物質的エネルギーである陰の不足がある場合(陰虚・陰虚火旺)が多いと考えます。

例えば、熱は身体を活動的・活発に動かしてしまうため、ペースが上がってしまうのです。

月経後期は、血の不足(血虚)が多いと考えます。

当然ですが、血が不足していれば、子宮内膜にも営養がされず、なかなか厚みが増してきません。

そのため、周期が遅れます。

この他に、周期が早かったり遅かったりする不定の方もいますが、これは肝気鬱結の方におられます。

 

【期間】

順調な生理は、3~7日間で終了します。

2日以内に終わってしまうのは、血の不足が多いと考えます。

逆に、8日以上ダラダラと続いてしまうのは、気が血を体内に保っておけない状態(気不統血・脾不統血)であることがあります。

 

【生理痛】

基本的には痛みがないことを理想としますが、現実的には多くの人がわずかな痛みを感じます。

生理中の後半にかけて痛みがある場合は血などエネルギー不足(虚)、前半に痛みがある場合は気血などが過剰にある(実)と捉えることがあります。

特に、排出される血に固まり(血塊)があったり、それが排出されれば痛みが軽減するなどは、血の停滞(血瘀・胞宮悪阻)が疑われます。

 

【月経量】

量については、特に他人と比較したことがないため、多い・少ないの判断が難しいところだと思います。

経血量が多いのは、熱があったり、血の停滞の場合があります。

逆に経血量が少ないのは、そのまま血の不足が考えられます。

 

このように、漢方でも、生理について一つ一つ考えが存在しており、ここに書かれていることだけではありません。

生理自体は、個人差もあり、他人と比べることができませんが、生理用品のHPなどを確認しながら、ご自身の生理について整理してみるのもいいかもしれません。

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